宮津・与謝地域のまちづくり
先日、天橋立のある京都府北部の宮津・与謝地域でまちづくりにとりくんでいる民商や労働組合などの皆さんが協同で開催した「まちづくりシンポジウム」に参加してきました。そこには、民商の皆さんだけでなく、産直で特別栽培米や京野菜の生産をしている若い新規就農業者も多く、受け入れている農業法人の経営者や、地元の海産物を生かして高齢者が中心となって特産物をつくり販売しているNPO代表、高齢者の輸送サービスや福祉事業を手がけているNPO代表など、地域づくりの担い手がたくさん集まり、元気な活動報告をされていました。また、討論のなかで、山と川と海がつながって、天橋立をはじめとするこの地域ができあがっているのであり、個別の分野だけではなく、それぞれが横につながって、森林や海の保全も含めて地域をつくっていく必要があるのではないかという発言も出て、地域の認識が一気に深まった、中身の濃い集会になりました。
地元も人たちからは「少しは聞いていたけど、初めて実際の話を聞いて感動した」という感想が返ってきていましたが、地域づくりは、単にお金もうけのためにおこなうのではなく、地域全体の未来を考え、「宝物」を生みだす創造的な、魅力あふれる人々のつながりを構築するとりくみであり、だからこそ人間としての共鳴や感動を呼び起こすわけです。せっかくのシンポジウムを1回きりに終わらせず、その成果を記録としてまとめて地域に普及し、「宝物」の担い手同士の横のつながりをいかに日常的につくっていくかが、次の課題となります。
次回・・・地方自治体による「宝物」探しの支援