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10 . July
 地域の『宝物』とは?

 前回は、地域づくりの出発点となる、地域の個性を知ることの重要性について述べました。今回は、地域の個性を形づくる『宝物』の探し方と活かし方について、より詳しく見ていきたいと思います。

 ここでいう『宝物』とは、一般に地域資源と言われるものです。例えば、由布院でいえば、由布岳の麓に広がる素晴らしい自然景観、のどかな農村景観、心も身体も癒される温泉、豊後牛や地元産の新鮮な野菜などの特産物が頭に浮かびます。

 けれども、これらの『宝物』の名前を挙げただけでは、地域づくりには結びつきません。大切なことは、それらの自然景観や農村景観、街並み、特産物、温泉といった『宝物』を、日々維持し、再生産している主体を、できるだけたくさんの仲間で発見しあうということです。その主体は、個人経営や民間企業、農家、共同組合、NPO、地方自治体であり、最終的にはそれらを担っている一人ひとりの人間であると言えます。

 このような主体が、日々、工夫しながらこだわりの一品を作ったり、ユニークなサービスを開発したり、あるいは共同で地域の景観を守るとりくみをおこなったり、さらには自治体とともに乱開発から自然景観を守る条例を制定、運用したり、あるいは自治体が独自の産業支援政策を展開したりして、それぞれの地域社会が、個性をもちながら存続しているのです。

 さらに地域のなかには、他の地域から移ってきた『よそ者』と言われる人たちも多く存在しています。「2007年問題」という言葉がありますが、団塊の世代がまとまって退職し、地域での活躍が期待できる有能、有為な人々が、今後増えていきます。潜在的な『宝物』をもった彼ら、彼女らの存在も、新たな地域づくりの主体として大いに期待できます。

 けれども、私たちは、日常生活に追われているため、地域の『宝物』とつくり出している事業所や農家、人々についてはほとんど知らないか、友達つきあいや取引関係のつながりを通して断片的に知っているにすぎません。まさに『灯台下暗し』の状況です。

次回・・・「宝物」探しの技法 交流と学習
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