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02 . May
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27 . December
内部循環型経済をつくる③

 
さらに注目されるのは、村内の各種生産者を組織化し、その生産物をノーマージンで販売している点です。前回紹介した「ねこつぐら」も、そのひとつであり、高齢者が生産組合をつくって製造しています。同様に、各種生産組合、個人商店、会社、女性グループ、個人が製造する商品を、マージン無しで、都市住民に販売しています。通常、第三セクターでは、その経営を維持するために、販売マージンをとるのが一般的です。常識的にみると、「そんなことをしていると第三セクターの経営が破たんしてしまうのではないか」という疑問が出てきます。
 
 これに対して高橋村長は、「特産物の販売斡旋は、村の公益事業としてやっています。村民の利益になることが第一であり、そのためなら公社は赤字経営でも構わないのです」と答えています。

 言われてみればそのとおりです。栄村では、首都圏の都市住民との交流組織を、村あるいは集落単位でつくり、盛んに交流がおこなわれています。世界絵手紙展や和太鼓などの文化事業は文字通り世界的規模でおこなわれています。そのようなとりくみのなかで、首都圏で子どものアトピー性皮膚炎に悩むお母さんたちとの会と提携して、雑穀の産直活動が発展してきました。当初は、お米の値段と同じ水準でしたが、今では米価が低落し、雑穀の価格の方が高くなっており、生産組合に参加している農家にとって貴重な収入源となっています。大都市の住民との交流は、単に経済的交流だけではなく、食の安全や自然保護、文化事業を通した人間的な交流として、大きく発展しています。このこともあり、栄村に多くの人々が観光や視察に訪れたり、通信販売によって特産品を買ってくれたりして、01年度に調査した際には単年度黒字となっていました。

次回・・・内部循環型をつくる④
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