今回からなりわい経営の具体的な話に入ります。
経営はヒト・モノ・カネのバランスだとされますが、なりわい経営は1にヒト、2にモノ、3・4がなくて5にカネの経営です。つまりカネ(価格)での競争力は弱いものの、ヒトとモノでの競争力、非価格競争力が強い商売ということ言うことになるのです。カネでの競争は言わば客を呼びこむ入り口での競争力です。ヒトの競争力は店の中での競争力、モノに至っては店を出て消費しだしてからの競争力と言えます。
このもっとも分かりやすい入り口での競争で負けて、内容での競争に入れずに苦労しているのがなりわい経営なのです。しかも中途半端に価格競争に巻きこまれて品質と店の特徴をなくして失敗する人が多いのも事実です。
カネ・価格面では安ければいいという時代は過ぎました。この競争ではリーズナブルでいいのです。それよりも小の経営が得意とするヒト・モノでの非価格競争力に磨きをかけることが大事です。しかしヒト・モノでの競争の優位性がなりわい経営であまり自覚されていないケースが多いのではないでしょうか。
そこで今回はこのヒト、モノでの競争力とはどういうことか、実践を交えながらみていきます。
次回・・・ヒトの非価格競争力 その1『わが店を愛する』PR