忍者ブログ
月刊民商のオススメ講座を紹介
17 . May
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

25 . August
モノの非価格競争力その6 他にないモノを売る米屋

②なりわいの商いを生かす

 実際に食べてみた「米屋S」のストアブランド米はなんともいえない、これまで口にしたことのない味でした。米粒の濃さは「これぞ大地の恵み」という感じがしました。これを食してから、あらためて何種類かの有名産地銘柄米と食べ比べましたが格段の違いでした。今その感触を立証すべく多くの人に試してもらっていますが、答えは多分そのように出ると思います。こんなS米穀店でも規制緩和以降、売り上げは落ちているそうですが、幸い商売を続けられないほどではなく米一本で営業を続けています。私もこれだけの味があればディープなファンに支えられ十分やっていけると思います。

 お話を聞いたあと店舗の裏にある精米施設を見せてもらい、またびっくりしました。店頭でのブランド米にはこれだけの施設がいるのかと知ったからです。精米機はもちろん、石ころ、ガラス片、不良米、その他異物を探し出し取り除く機械がそれぞれあり、それに水分を調整する機械など、10台近くの機械設備が並んでいたのです。PL法(製造物責任法)ができてこれだけの設備が必要になったのです。いま米屋が困難な時勢にこれだけの設備投資は設備する場所も含めて大変なことでしょう。S米穀店では米屋の社会的役割に確信を持っていたから先見の明で数千万円の設備投資ができたのでした。

 こうして見学をするなかで、なりわい経営の本質を逆に学ばせてもらいました。それは扱う商品をよく研究し、ほんもの・こだわりの味を商売人自身が究め、それを消費者に伝えながら、社会の食文化を守る先頭に立ち、また商売人が消費者に守ってもらえるようなまっとうな商売のなかに、価格競争の波に巻き込まれないなりわいのいき方があるということです。

 
次回・・・③専門店から専門家店へ
PR
NAME
TITLE
TEXT COLOR
MAIL
URL
COMMENT
PASS   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
[02/11 M]
[11/11 M]
[11/11 M]
[11/04 M]
[10/21 M]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
中濃民主商工会
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
Powered by NINJA BLOG  Designed by PLP
忍者ブログ / [PR]