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29 . February
今回のテーマは「なりわいの経済学」です。この連載のメーンテーマである「なりわい経営学」と紛らわしいですが、経営学とは個々の商売がどうすれば発展するかを研究する学問であるのに対し、経済学はその条件が経済の法則から社会に存在することを明らかにする学問とでも言えます。

 だから個々の経営に入る前に、全体としてなりわい経営が発展する法則にあるのかどうかを明らかにしようというのが今回の目標です。

なりわい経済学とは

 経済学といえばアダム・スミスの「見えざる手」の発見が出発点とされます。見えざる手とは神の手であって、その神の手によって人間はそれぞれ欲望通りに行動しても、世の中はうまくいくというありがたい理論にいまではされています。

なぜうまくいくか、それは分業によって生産力が発展し、各人がつくりたいものをつくっても、それを交換する市場が発達するからです。市場の発達にはあらゆるものが交換できる共通の価値の尺度が必要です。アダム・スミスはこれを労働に求め、マルクスはさらに正確に労働力にそれを求めました。ということは富をつくり出しているのが働く人となり、市場で取引をする資本家ではないことになります。

資本主義を擁護する人たちは、これではまずいと市場での「需要と供給」や、これ以上は値打ちがなくなるぎりぎりの「限界価値」が価値の尺度であるとする近代経済学がうまれることになりました。しかしこれは価格の決まり方の話ではあっても、価値の源泉がどこから来ているかの説明にはなりません。

現在の主流の経済学は最初の一歩で誤りを犯した市場経済学になっています。なりわいの経済学は、こうした市場経済との違いを明確にする必要があるといえるのです。

次回・・・なりわい経済学の課題
 
 
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