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17 . September
地域経済の主役

 私は、この栄村での調査を通して、地域のなかで、投資を繰り返しおこない、そこで雇用や所得を生み出し、地域内に循環させていく力を、自治体と地域の住民、企業が協同して、いかに創っていくかということこそ、重要なことではないかと考えるようになりました。

 そのように見ると、地域には、さまざまな経済主体が存在し、それらが毎年、投資を繰り返していることが再確認できました。民間企業、個人経営、農家、協同組合、NPO、そして自治体も、その中に入ります。
 
 ちょうど、大企業の海外進出が相次ぎ、公共事業の経済効果の限界が明確になりつつある時代において、地域経済の主役が浮き出てきたわけです。そこで、思い浮かんだのが「地域内再投資力」という言葉でした。地域に根ざし、毎年の利益を再び地域に投下し、雇用や所得を持続させる力を表現しています。いわば、域外企業に頼ったり、一過性で地元企業を潤すことのない公共事業依存型の開発政策への反省を込めた表現だといえます。
  
 ちなみに、大江町では、栄村のとりくみに刺激された住民や町職員が、「大江で地酒を造る会」というグループをつくって、さっそく荒廃しかけていた棚田を借りて、都市の市民たちと交流しながら酒米をつくり、これを「大鬼」というお酒にして、地元の商店のみが販売する試みを開始いました。コクがあり、美味しい「幻の酒」として人気がでたのですが、大江町の方は「平成の大合併」の嵐に巻き込まれ、住民の激しい反対運動にもかかわらず隣の福知山市に合併されてしまいました。

 もし、自立した町として存続していれば、もっと地域住民が元気になれる地域になったのではないかと、残念な思いです。

 
次回・・・栄村の地域づくりに学ぶ① 何をどのように学ぶか
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