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17 . May
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09 . September
ヒトの非価格競争力その7 得意先・同業者 ネットワークの塗装店

②みんながハッピーな関係が大事

 この業界での経営のポイントは何でしょうか。それはこの仕事の特殊性にあるといえます。特殊性とは建物の新築でもリホームでも塗装は最後の仕事、仕上げの仕事になることです。これまでの工期のしわ寄せを一手に引き受け、しかも客からも一刻も早く住みたい期待に応えて、納期を遅らせることができない宿命にあるのです。この伸縮自在を要求される仕事で発注者の信用を得るためには工事する側にも伸縮自在の体制が必要になり、そのことが信用につながるのです。

 この伸縮自在の体制はどうすればできるでしょうか。それは融通無碍な人的ネットワークを組む以外にはありません。T塗装店では地域の工務店30社からの発注を一手に引き受けています。この30社は3社を除いて個人企業の小さな工務店で、上下関係ではなく仲間意識で助け・助けられの関係になっています。

 T塗装店では自社が客から直接受注することはありません。あくまでも工務店を前に出し仕事を取ってもらい、そこからもらうようにしています。それは短期の利益よりも地域での長い目の利益のためには工務店に頑張ってもらった方がよいと考えているからです。この取引先の多さが最初に行った電話の多さになっているのです。こうして出てくる仕事を5人の社員でこなすのですが、当然得意先が多く仕事が重なりこなせない場合も出てきます。その時に備えて同じ塗装店との互助の人的ネットワークも育てています。このようにT塗装のやり方はなりわい経営の法則にきちっと合致しています。要するに自分だけがよかったらいいというのではなく、商売はその地で長くやっていく上で、工務店や同業者との関係を大事にする、みんながハッピーな関係をつくっているのです。地域に根付いたなりわい経営だからこその生き方です。

次回・・・今月のワンポイント 創業昭和○年
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17 . September
今月のワンポイント 創業昭和○年
 
 世の中、レトロが受けています。レトロといっても昭和30年代のことです。日本で工業化・近代化がいっせいにスタートし現代社会の原型が見えるから、この年代がおもしろいのでしょう。なりわい経営に古いよさは欠かせません。古さは当事者には実感できにくいものですが、はたからはよく見えるものです。状況から見て、昭和、それも戦後でも創業何年を打ち出してもいいのではないでしょうか。  



次回・・・下請けのなりわい経営
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