忍者ブログ
月刊民商のオススメ講座を紹介
02 . September
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

16 . May
モノの非価格競争力その2 「ほんもの」

 話を聴いた人の中に焼き鳥やさんが2軒ありました。1軒は商店街の中の15席ほどの店、あと1軒は住宅地でのかなりゆっくりとした店です。両方とも全国の地鶏を食べ歩き、これはと思う産地からいい鶏を仕入れ、丁寧に料理して客に出しています。商店街の中の方はちょっと高級な赤提灯で最初から中間管理職のサラリーマンが来てくれたらと思って店をだしましたが、実際には地元の客が主になっています。

住宅地の店は広く清潔で駐車場も完備し家族連れでにぎわい、予約客も増え客単価もびっくりするほど上がっています。感想は味にこだわり、開店まで研究を重ね、鶏だけでなく食材すべてにこだわり、下ごしらえを丁寧にするなかで、値段の高さの心配を吹き飛ばしていることです。

 いま居酒屋業界は価格競争が激しく、そのあおりで大手チェーン店も味を落として客離れが起こっています。そのなかで多くのチェーン店は個室による差別化と価格のリーズナブル化で巻き返しを図っています。しかしサラリーマンの仕事が忙しくなり、帰りに一杯というのも回数が減っています。そうなると地元の人や一定年齢層の家族連れが中心にならざるを得ません。家族連れは、安くてまずい店にわざわざ行くわけがありません。家庭では味わえないぜいたくを演出してくれる『ほんもの・こだわり』の店への期待は確実に強まっているのではないでしょうか。そしてこの『ほんもの・こだわり』こそ、なりわい経営のモノの面での圧倒的な競争力になるのです。

次回・・・窮地に活の一手
PR
16 . May

まず、地域の個性を知る

 よく、地域づくりの秘訣は何ですかと質問されることがあります。どうやら、先進的な地域づくりの話を聞いて、自分の地域でも効果のある『特効薬』を知りたいという人が多いようです。

 けれども、残念ながらそのような『特効薬』はありません。人間の体と同じように、地域にも個性があります。その個性を無視して『特効薬』と処方したとしても、副作用によってかえって症状が悪化することになりかねません。これは、戦後日本の地域開発政策の失敗を見れば明らかです。『大型プロジェクトや企業を誘致することで地域は活性化します』というカンフル剤は、地域の持続的発展につながらなかったばかりか、今や多くの地域で地域づくりの大きな障害となっているのです。

 地位づくりをはじめるには、病気を治すのと同様、地域経済や地域社会がなぜ衰退し、疲弊しているのか、何よりもその原因を探ることが先決です。しかも、私たちの地域での暮らしは、日本経済や世界経済の動き、国や地方自治体の動きと密接に絡んでいます。そのような外部環境との関係で、自分たちの地域はどのような位置にあり、いかなる個性をもっており、そのためどのような問題に直面しているかを探ることが必要になります。

 地域の個性というのは、まず自然条件によって規定されています。地形、高度、気候、水流や水質、土壌条件などは、その地域の植生や自然から得られる農林水産物の質や量を決める物質的要素となります。また、その自然とのかかわり合いのなかで、私たちの祖先が歴史的に地域での産業、生活、文化を築いてきました。その有形無形の歴史的遺産もまた個性を形づくる重要な要素です。さらに、これらを土台にして現代の私たち住民の生活があります。そこでの経済、政治、文化活動のあり方は、地域の個性を形づくる能動的な要素です。しかも、市町村という基礎自治体は、財政を活用して、住民の生活にかかわるあらゆる分野において行政サービスや公共投資、支出をおこなっている、極めて重要な地域づくりの主体であり、その自治体の施策の内容もまた、地域の個性を規定する大きな主体的要素であると言えます。

 そしてこの自治体の主権者は私たち住民であるわけですから、地域の経済、文化活動の担い手としての役割も併せて考えると、結局は、一人ひとりの住民が、地域の個性を自覚的に創りだすことのできる決定的な主体であるといえます。その『自覚』は住民が地域の個性を知り、学ぶことから始まるわけです。

 地域づくりの先進地を訪ねると、共通して発見できることがあります。それは、地域づくりの出発点に、住民による『学び』があり、地域の個性を知るとりくみがあることです。

次回・・・『個』を大事にする~長野県栄村~

29 . May
窮地に活の一手

 もうどうしようもないと思われる業種で生き残る道の例を示すほど頼もしい道はありません。

 例えば、眼鏡屋、安売りチェーンの影響で圧倒的に大変なところが多いと思っていました。ところがこの眼鏡業界で小さな、しかも店のつくりも外装がブリキという、いまどきあまりない店が元気に商売をしていると聞いてびっくりしました。

この人はお客さんの相談に、とことんのります。そして眼鏡に対するお客さんの要望が眼の悪さの補正だけでなく、さらにファッションにあることをつかんでいます。それも人と同じでない自分だけのファッションを望んでいることも分かっています。

このなかで世の中、親から与えられた顔をなんとか輝やしたい人はたくさんいる、その顔に堂々とつけても誰も文句を言わないのが眼鏡である、それであればその人を引き立てる眼鏡選びに本当に熱心になろうと商売を続けています。

いまでは『お客さんは遠くから口伝えできてくれる』『芸能人もきてくれる』とのこと。どんな商売でも窮地に活を見いだす手はある事例です。

次回・・・ヒトの非価格競争力その3
29 . May

『個』を大事にする ~長野県栄村~

 長野県栄村は、豪雪地帯と地域づくりで有名な山村です。この村で、1988年から村長を務めている髙橋彦芳さんは『個を大事にする』ことを理念にして、村づくりをすすめてきました。栄村も、高橋さんが村長になるまで、国や県の言うとおりの農政や企業誘致政策を展開してきましたが、かえって農林業が衰退して過疎化が進行、村民は元気を失っていきました。

髙橋さんは、国や県の猫の目のように変わる政策に追従するのではなく、足元の地域の個性を掴むことで、栄村にあった地域づくりのあり方を、住民とともに探っていきます。高橋さんは、村の職員でしたが、長年公民館職員として社会教育の分野で活躍していました。

そこで、青年や女性、農民の人たちと一緒に、栄村の自然や歴史、農林業の特徴などを学んだ経験がありました。村長になってからは、村外の専門家を呼ぶだけでなく、農家の廃屋を利用した『ふるさとの家』で村民とともに都市の人々と懇親を深め、栄村の長所や短所を学んでいきます。その成果は、地域の個性に対応し、しかも住民づくりに主体的にとりくんでいくユニークな村の単独事業に結びついていきました。

続く・・・『ココ学』を究める ~大分県・由布院~

10 . June
 今回は前回に続きヒト・モノ・カネのうち、なりわい経営に大事なヒト・モノの競争力を取り上げます。今回取材で取り上げるのはヒトではマンパワーであり、モノでは店という舞台演出ということです。

ヒトの非価格競争力その3 マンパワー・とりわけガッツ

 なりわい経営はヒトで成り立ち、その人的資源=マンパワーは、中小業者のたくましさ・ガッツで成り立ちます。このことを感じさせる古い知り合いがいます。この人はぬいぐるみの製造会社が倒産し賃金を得るために、ぬいぐるみを全国に行商するなかで、そのクリーニングを思い立ち、特殊クリーニングの世界に飛び込みました。特殊クリーニングとは絨毯・カーペットなどの大型のもの、革製品や和服など洗濯が難しいものを専門に扱う業種です。

 今から30数年前に洋風化の波が住居に押しよせ、大きなモノを洗う需要が発生しました。ところがこの需要、季節が夏場に集中し経営として安定させることが難しく同業者が次々と廃業したそうです。いかに経営を安定させるか季節を通して取れる仕事をつくるしかありませんが、そこで目をつけたのがブランドなどの革製品と和服でした。こういうものは町のクリーニング店では『難しい』と断っていましたが、それを一手に引き受けたのがリスクを恐れぬこの人の中小業者としてのガッツでした。

なかでもブランド品やぬいぐるみなどの愛着ある品物の洗濯は損害賠償を恐れて手を出す人は圧倒的少数でした。特に最近のブランド品は皮だけでなく布の部分が増えていて余計難しくなっています。こういうものを一つひとつ手で水洗いして汚れを落とす。力もいるがそれをガッツで乗り越える。こうして今や650軒のクリーニング店から注文が入る信用を確立しています。クリーニング店の方も、客の注文になんでも応えると客の信用を拡大しています。

「失敗したらどうしよう」と誰もが躊躇しますが、「失うものは自分だけ」のなりわい経営だから「このリスクに挑戦できた」と、この人は言います。この人は商売を始めて民商に入ったころ、子どもを難病で亡くしています。子どもの手術で血液が必要と言われ、民商なら会員も多くなんとかなると思い訴えました。ところが民商からの献血は1件もなかったのです。子どもは亡くなり、普通なら民商にも失望するところですが、この人は逆に「こんな民商ではアカン」「自分がなんとかしてやる」と決意して、民商三役に名乗り出ました。そして当時、千数百万円もあった民商の未収克服の運動の先頭に立ちます。何事も問題を正面からとらえ、前向きに乗り越えるガッツが、なりわい経営の最大の人的資源=マンパワーだという例です。

次回・・・ヒトの非価格競争力その4 マンパワーはガッツのもう一例
カレンダー
08 2026/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[02/11 M]
[11/11 M]
[11/11 M]
[11/04 M]
[10/21 M]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
中濃民主商工会
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
Powered by NINJA BLOG  Designed by PLP
忍者ブログ / [PR]