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31 . August
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29 . February
小が大と中に勝つ非価格競争論

日本では市場競争では大が強く、その次に中が強く、小と極小はまともに競争せずにすき間(ニッチ)でいきるしかないという考えが広くあります。とりわけ経済産業省はこのニッチ産業論が大変好きなようです。しかしすき間はあくまでもすき間であって、最初猫が通る広さのすき間でも、そのうちねずみのすき間になり、ゴキブリしか通れないすき間にされてしまいます。

第一すき間産業というのでは小の社会的役割は見えてきません。小企業はもっと正々堂々と大や中の企業と勝負して勝つ存在でなければなりません。このことを明らかにするのが市場での非価格競争の理論です。非価格競争は価格競争とどう違うのか。

価格を決める原価には固定費と変動費の二通りがあります。固定費とは月々の給料や家賃、一般経費のように売上が変わっても変わらずに必要な経費です。変動費は材料や外注、アルバイトの人件費など売上に比例して増減する経費です。売上の少ない小は固定費が売上単位あたりにたくさん按分されて高くつき、変動費でも仕入れの値引きを受けることは少なくなります。そのために普通の経済法則では原価の低い大が小に勝つということが法則化されることになります。

この法則を打ち破るのが値段以外で勝負する非価格競争の理論です。そしてこの価格以外の競争条件の比重はますます増えてきていると見るのが非価格競争の理論です。

次回・・・ストアブランドで小が勝つ
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29 . February
『構造改革』で人間の命が奪われている

 日本経済は、高度経済成長期の「いざなぎ景気」を超える好景気にあると言われています。しかし、それは主として東京に本社をおく一部の大企業を中心にしたものであり、地方の中小企業・業者はもちろん東京の中小企業・業者の多くも、景気拡大の実感がありません。

 実際に統計データを分析してみると、史上最高の利益をあげている大企業の多くは、海外での生産・販売、日本からの輸出による利益を増大させている一方で、個人消費は伸び悩んでいます。この間、大企業は、『グローバル競争』に打ち勝つためということで、雇用制度を変え、正規雇用を非正規雇用におきかえ、総賃金を大きく切り下げてきました。また、低価格の輸入品と同レベルでの納入価格を国内下請、取引企業に迫り、下請企業の売上や利益を圧迫しました。この結果、今話題になっている『経済格差の拡大』や、若者を中心にした働いても働いても生活がなりたたない『ワーキングプア』の増大、地域の消費購買力の縮小による小売業・個人サービス業の衰退が引き起こされたのでした。

 日本では、1980年後半から本格化した大企業のグローバル化(工場の海外展開)と、規制緩和と輸入促進政策を基調にした経済政策の国際化のなかで、地域経済を支えてきた地域の産業が急速に衰退してきているのです。

 特に01年以降の小泉『構造改革』の結果、単に『経済的格差』が拡大するだけでなく、仕事を失って暮らしが立ち行かなくなったり、医師にかかることもできず健康を害したり、最悪の場合自殺を選ぶ人々が増大しています。つまり、何よりも大切な人間の命がないがしろにされている事態になってしまっています。日本では年間3万人を超える自殺者数が、橋本行革後、8年連続続いています。人口当たり自殺率は、旧ソ連圏を除くと、先進国中最も高いというとんでもない国になっているのです。その人口当たり自殺率を押し上げている要因が、男性、中高年の経済的理由による自殺であることは、この間の経済政策の責任が極めて大きいということを示しています。さらに、人口当たりの経済法犯罪認知件数も、80年代後半以降も急増しており、社会の荒廃が進行しています。

次回・・規制緩和と大企業病の広がり
05 . March
ストアブランドで小が勝つ

 小売業にはストアブランドというものがあります。『あの店で売っている品物だから安心だ』という店のブランドのことです。昔は消費者が商品を買う場合にこれが中心でしたが、メーカーからの商品情報が直接消費者に届くことが普通になり、小売店での競争は価格競争とポイントなどのアフターサービス競争だけの状態に追いやられ、ストアブランドはその存在さえ消えかかっているのが現状です。しかしストアブランドは復活する傾向にあります。

例えば人が強いこだわりを持つ美や健康に絡む業種では『気に入った店』は値段では決まりません。

特に自然の恵みである食料品は産地によって気候や地味が違い品種は同じでも全然味が違います。産地もおいしいものは昔から取引している、値打ちのわかる店に買ってもらうと値が通り、優先的に卸されることになります。野菜でも魚でも本物の味への関心が高まり、安心と安全へのこだわりが強くなれば、それを消費者は店の信用に求め、あの店のものはおいしいと、そこで買わざるを得ないのです。

そういう意味でスーパーと情報化がなくしてしまったストアブランドを大事にした店がよみがえることは十分にありうることです。

次回・・・非マニュアル化で勝つサービス
19 . March
 非マニュアル化で勝つサービス

 
サービス業も価格競争の激しい業種になっています。しかし個人のこだわりの要求が強くなれば非価格競争の分野は増えていかざるを得ないのです。

例えば持病のある人は外食でも味付けに注文したい。しかし大手のチェーン店では味付けもすべてマニュアルでしているので、この注文に応えられません。それどころか外食の味はどんどん濃くなる傾向です。
何故ならばサルでの実験でも動物は徐々に濃い味を好む傾向にあり、店で味を薄くすることは大変な冒険になるからです。嫌いな物を抜いて体によいこの食材を足して欲しいなどの注文には、まったく応えられないでしょう。

これからは高齢化と健康志向の強まりで個別の注文がない人の方が珍しい時代になります。この時代にマニュアルでしか対応できない大手のチェーン店では要求をかなえられない消費者は増えざるを得なくなります。特にサービス業ではもともとマニュアルはなじまないもので、この業種には非価格競争の大きな条件があることになります。

次回・・・製造業での非価格競争
19 . March
規制緩和と大企業病の広がり

 
一方、小泉内閣による規制緩和の結果、ホリエモンや村上ファンドの「成功物語」がもてはやされることで「拝金主義」がはこびりました。

けれども、お金をもうけることが唯一の社会的価値という風潮のもとで、人間の命をないがしろにしたJR西日本尼崎脱線事故や、耐震強度偽装事件、多国籍企業として急成長したシンドラーエレベーターによる殺人事件、トヨタやパロマによる意図的な故障隠し、不二家による食の安全性を無視したずさんな食品製造問題などの大企業による不祥事が続発しています。

人々の生活を便利にするはずの手段が、もうけ第一で行動する大企業の非人間的行動のために、人の命を奪う手段に代わっているのです。

このようなことは、顧客と直接向き合って、また地域住民としての日常的な触れ合いを通して信頼関係を築きながら、日々、モノやサービスを販売している良識ある中小企業・個人経営者には考えられないことです。まさに、顧客の喜ぶ顔をみるよりも、短期的な利益確保に走ろうとする、雇われ経営者やどうぞく経営者が引き起こした大企業病と言ってよいでしょう。

次回・・・急速に失われるものづくりの力
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